シングルファーザーからステップファミリーへ(現代ビジネスに取り上げられました。)">

シングルファーザーからステップファミリーへ(現代ビジネスに取り上げられました。)

 

2022年1月19日

 

 

 

シングルファーザーからステップファミリーへ

(現代ビジネスに取り上げられました。)

 

 

 

参考: 理解ある婚活・ステップファミリー支援

 

参考: ステップファミリー (子どもを含めた関係作りなど再婚前からの支援含む) に関する取り組みがNHKに取り上げられました

 

 

不倫妻と別れた「40歳のシングルファザー」が直面した、子育ての「意外すぎる落とし穴」

 

 

 社会的に「ないもの」にされている

 

 ユウジさんが「一般社団法人ひとり親支援協会エスクル」と出会ったのはその頃だった。同じような境遇にあるシングルファーザーやシングルマザーと関わるようになり、月に1度ある交流会には娘と一緒に参加して、ひとり親家庭の子どもたちどうしの絆も作ってやった。

 

 やがてユウジさんはエスクルがメンバーに実施したアンケートを見て、児童扶養手当を受給しているシングルファーザーが予想以上に多く、ひとり親家庭の直面しているさまざまな問題を俯瞰的に考えるきっかけになったという。

 

 日本では現在、シングルファーザーはシングルマザーの約7分の1だと言われている。社会のなかではまだまだマイノリティであるひとり親家庭のなかでも、さらにマイノリティな存在だといえる。そのうえひと口にシングルファーザーといっても、離別が原因の場合、死別が原因の場合、子どもの性別、年齢などによって家庭環境はさまざまだ。

 

 それぞれの家庭環境には固有の問題があるわけだが、それらには支援の手が行き届いているとは言い難いどころか、一般的に知られてすらいない。社会的には存在しないことになっている。

 

 「社会の構造がひとり親家庭の存在を想定していないんだと実感しました。たとえば私もそうですが、異性の子を持つ親は温泉に行っても一緒に入れないんです。内風呂のあるところを探すか、部屋にあるユニットバスに入るしかなくて。

 

 とはいえ、せっかく温泉に来たからには娘にも大浴場を味わせたい。だから友人家族と一緒に旅行したときには、娘を連れてお風呂に入ってもらったこともあります。

 

 

 

 

 離れていても家族

 

 そんな生活が5年ほど続き、父親とふたりきりの生活に娘が慣れてきた頃に、ユウジさんは友人の紹介でお見合いをして、現在の婚約者である女性に出会った。

 

 彼女もバツイチだが子どもはおらず、ユウジさんと年齢が近かった。ふたりは意気投合して数ヶ月後には交際することになり、さらに数ヶ月が経った頃には娘に会わせた。

 

 「何度か会ううちに、家に泊まりにきてもらいました。娘はしだいに慣れてきて彼女と仲良くなりました。

 

 娘は思春期の入り口の難しい年ごろでしたし、彼女に会わせることに最初は躊躇いを覚えましたが、想像していたのとは違い、ヤキモチを焼いたり、自分の父親を取られるといった不安を抱いたりしている様子はありませんでした。やがて私と彼女は婚約しました。

 

 元妻は出て行って以降、一度も娘と会っていないし、いまは居所すらわかりません。婚約者との関係性を娘が築いていくうえで、そのこともいいふうに働いたんだと思います」

 

 もともと子どもと接するのが好きだった婚約者は、親しくなるにつれてユウジさんの娘を我が子のように可愛がってくれるようになった。

 

 娘を交えた3人の関係は良好だったが、結婚の準備を進めるうちにふたりが選んだのは、別居婚という形だった。

 

 「婚約者は同じ県に暮らしていますが、お互いに仕事の都合で、住んでいる場所を離れることがどうしてもできないのです。幸いなことに車でなら1時間で行き来できる距離なので、週末はどちらかの家で皆で過ごすことができます。

 

 平日には毎晩、娘を交えて電話で話しています。

 

 別居婚とは、子どもにとって生活環境が変わらないまま多くの選択肢が増えることだとユウジさんは考えている。生活の拠点がふたつになることで、両方の土地に友達ができるだろうし、進学先の選択肢も増えるだろうと。

 

 「生活費が余計にかかるうえに、離れていて寂しくなるときもありますが、結婚しても今の関係のままなだらかに進めていけると思います。いずれは一緒に住みたいので、これからゆっくり家族の絆を深めていきたいです」

 

 別居婚という選択は、家族関係を良好なものにするとユウジさんは考えている。どれほど仲が良くても、同居して顔を毎日突き合わせていればぶつかることもあるだろうが、そんな軋轢からは自由でいられるのだと。

 

 一方で、平日のユウジさんは相変わらず「片腕」で仕事と家事と育児をこなしている。その物理的な負担は結婚後も変わらないだろう。ただ、万が一自分になにかあっても誰にも頼れないという心細さからは解放されて、心理的なゆとりができるはず。

 

 そのように一長一短はあるものの、よく話し合って選んだという確信があるのか、ユウジさんの声には躊躇いがない。

 

 「普通」ではないと思われるかもしれないが、ステップファミリーだけでなく、あらゆる夫婦にとって、別居婚とは選択肢のひとつに入れてもいい形だといえる。(1月19日 現代ビジネス)

 

 https://news.yahoo.co.jp/articles/e2b29e9915390991f367575ddc77915fd462dfa9

 

 

 

 

 

 最後にお役立ち情報(最新情報など)、活動写真報告(交流様子など)、メディア掲載一覧(テレビ・新聞・ニュース抜粋)、相談対応一覧アンケート調査・政策要望などもあわせてご覧いただけますと幸いです。

 

 

 【忙しいひとり親へ】コチラではお役立ち情報をまとめて配信してます。(月1~2回程度・登録無料)

 

 

 ひとり親家庭の皆さまの何かお役に立てますよう、引き続き活動していきます。