2022年3月14日
シングルファーザーの社会的孤立
(朝日新聞withnewsに取り上げられました)
Yahoo!ニュースにも取り上げられ、多くのコメントと、昨日はトップニュースにも。
#ひとり親支援協会 が取り組んできた、シンパパの社会的孤立の課題。
「死別含め、ひとり親になるのは、誰にでも起こりうることです。社会が関心をもって、支援充実していってほしいです」
▼「娘の下着どう選んだら」元妻にも周囲にも言えず……SNSに助け求めた父子家庭
https://news.yahoo.co.jp/articles/60ffd12e05d9e89e19cf95e4d6f84bbaa8bda70e?page=1
●ひとり親の交流グループも
男性は現在、Twitter以外にもひとり親たちとつながる場所を持っています。それが、ひとり親交流サークル「エスクル」です。
離別や死別などした全国のシングルマザー、シングルファーザーたち約9100人が登録し、お役立ち情報の共有や悩み相談などを受け付けています。そのうち300人は、LINEグループで日常的に交流するメンバー(有料)です。
LINEグループは住んでいる場所や子どもの状況などで分かれ、男性も地域のグループに参加しています。匿名で加わることもでき、男性のような異性の子どもの悩みから、日々の子育て、コロナ禍になってからはどういった支援が受けられるかなど、幅広い話題での相談や情報共有がされています。
男性はネット上でのつながりを、リアルなつながりに変える試みにも取り組んでいます。月に1度、男性が音頭を取ってバーベキューをしたり、レクリエーションをしたり。毎回10組ほどの親子が参加し、子どもたちを遊ばせながら、親たちの交流を深める機会になっています。
地元や学校・職場などでは、ひとり親の悩みを打ち明けられず、孤立していった男性。オンライン上では、同じ境遇の人たちとネットワークをつくることができ、そこからリアルな関係も生まれてきました。
「気兼ねなく話せるネットは必要ですが、孤立を防ぐには会って話せる関係も大事です」と語る男性は、「できたつながりを大事にしつつ、必要があれば、昔の私のように孤立している人たちにも手を差し伸べていきたい」と力を込めます。男性のもとには、活動を知った人から子ども服や筆記用具などの物品や食品などの支援が寄せられており、その「お渡し会」を男性は計画しています。
●社会が関心を
「そもそもひとり親が少ないのに、シングルファーザーはそのなかでもマイノリティー。娘を育てるとなると、さらに少数派になります」
こう話すのは、エスクルを運営する一般社団法人「ひとり親支援協会」の今井智洋・代表理事です。厚生労働省の2016年度の調査によると、母子世帯が約123万世帯に対し、父子世帯は約19万世帯。ひとり親支援協会が父子家庭233世帯から回答を得た2020年のアンケートでは、「絶対数が少ないため、身近に同じ父子家庭がいない」「娘の思春期の対応など、シングルファザーならではの悩みを相談できない」といった声が寄せられました。
川崎市は2017年、市内のシングルファザーからの聞き取り調査をもとにした冊子「みんなどうしてる?」を発行しました。市民からシングルファーザーに関するグループや情報への問い合わせがあり、当事者たちが必要としている情報を市としてまとめようと、専門家の監修も入れてつくりました。
育児や家事、子どもと元妻の関係など多岐にわたって実体験や考えを紹介するなかで、娘の生理問題も取り上げています。
担当者によると、シングルファーザーへのインタビューでも娘の生理に関する悩みは多かったそうです。「相談相手をどうするかや、学校との関係。娘とのやり取りについて、色々な声を紹介しています。末尾には、市内の相談窓口やメールマガジンの案内も載せています」。冊子は市男女共同参画センターのホームページでも公開しています。
ただ、こうした取り組みは「圧倒的に少ない」と今井さんは指摘します。金銭的には生活できていても、母親側に子育てをまかせていた場合などはネットワークや情報が少なくて孤立する場合があり、精神的なサポートや適切な情報が必要だといいます。
「ひとり親になるのは、誰にでも起こりうることです。社会が関心をもって、シングルファーザーの支援を充実していってほしいです」
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